≪全国薪ストーブ普及クラブ≫では、薪ストーブの知識、種類、注意事項など、知っている限りの情報を掲載します。
また、全国の薪ストーブ店や機種の紹介、薪ストーブアクセサリーの商品案内、薪の知識なども載せていきます。


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薪ストーブの火災事故について

正しい方法で設置、取り扱われた薪ストーブは、半永久的に快適な暮らしを私達にもたらしてくれます。
逆を言えば、間違った扱いや不適切な設置は、火を使う以上、火災の最大の原因にもなりうる、と言うことなんです。

薪ストーブの使用が原因で起こる可能性のある火災とは?

●煙道火災と低温炭化による火災

■煙道火災
原因
煙突内に付着、滞積した煤やタールに引火するもの
解決法
①タール発生の少ない、充分に乾燥した薪を使用
②薪ストーブを使用するシーズン前に煙突掃除を行う

これは設置後1ヶ月目、ほとんど毎日松を焚いていた煙突の様子です。

1cm程煤やタールが・・・
いくら乾燥していても、ヤニ成分は温度が上がると黒い煙となり、燃えてしまいます。
松(針葉樹系)を燃やしてはならないとは言いませんが、そればかり燃やすのはいかがなものでしょうか。

■低温炭化による火災
原因
壁等の下地材(木材)が比較的低い温度(100℃程)環境に、長時間さらされることで少しずつ炭化し、ある条件が重なった時に発火してしまう。
さらに、石膏ボードやタオイルの裏側にある木材が炭化しても目には見えませんので、火災が発生するまで炭化に気付かない場合が多い。
解決法
可燃物と薪ストーブ、煙突との間に充分なクリアランス(隙間)を設け、遮熱措置(防火壁)を講じる。

主要な原因と解決法ですので、この2点は必ず頭に入れておきたいです。

薪ストーブの設置に際しては、「大丈夫だろう」「平気なはず」などと、曖昧な知識で設置してはいけないのです。

不安なことや疑問点があれば必ず経験豊富な施工業者や専門店に相談することをオススメします。  

薪ストーブの煙突を効率よく

薪ストーブ本体の性能をフルに生かすには、煙突が鍵を握っていると言っても過言ではありません。
排気そのものは薪ストーブの燃焼により生ずるドラフトによって行われます。
もちろん、電気式の強制排気機器などは使用しません、自然の排気です。
従って、最も効率のよいドラフトを作用させるには、薪ストーブから垂直に真っ直ぐ屋根抜きで煙突を設置するのが一番理想的なんです。
全ての建物が真っ直ぐ屋根抜きで設置できる訳ではなく、梁や母屋、タルキ等構造材をよけて設置しなければならないので、エルボ管で煙突を振りながら煙道を取り回します。
その時に、なるべく曲げの角度は小さく、且つ最低限の曲げ本数にすることが理想ですね。
壁出し煙突の場合はやはりドラフトを効かせなければならないので、横引き煙突の長さは1000mm以内に抑えた方が無難です。
通常、壁出し煙突の外部(二重断熱煙突)の長さは、横引き煙突の3ないし4倍の長さが必要とされています。
これもやはりドラフトを充分に得られるように設定された長さなのです。
最近は外部だけではなく室内でも二重断熱煙突を使うところが増えてきました。
火傷などを防ぐ為でもありますが、よりドラフト効果を得るための手段として使用しているということです。
そのくらいドラフトと薪ストーブとは切っても切れないものなのです。  

薪ストーブの煙突を出す場所は?

薪ストーブを設置するにあたっての最重要項目は煙突をどこに出すか、です。
簡単に言えば、壁か屋根かどちらかなんですね。

■壁出し煙突
主に既築住宅に薪ストーブを設置する際に多い方法です。
ある程度決まってしまっている間取りには煙突を壁抜きでしか設置できない住宅が多いです。
平屋や吹抜けのある家など、屋根を抜いて煙突を設置できる条件の家は屋根抜きでも結構ですが、もともと薪ストーブを導入する予定がなかった家というのは薪ストーブそのものを設置する場所さえないはずなんですね。
例えばリビングに薪ストーブを設置する計画を立てたとします。
その家が総二階造りで上の階が部屋だったとすると、壁出しを選択すると思います。
全ての人がそうじゃないにしても、割合的に多いでしょう。
コストの面でも、リビングの天井(二階の床)の工事と屋根を抜く工事が行われますので、金額的にも出費が多いです。
となると、壁のみを開ければそれだけ工事費が抑えられますね(躯体工事のみ、取付工事は除く)
もちろん、既築住宅でも屋根抜き煙突工法はありです。

■屋根抜き煙突
主に新築住宅に薪ストーブを設置する際に用いる方法です。
間取りを決める段階で薪ストーブの位置が決められるので、自ずと煙突の位置も決まります。
既存宅と違い、最初から屋根抜き煙突の設計ができますから工事は比較的楽です。
煙突を抜くときの防火構造も最初からできるのも安心ですね。
もちろん、新築住宅でも壁出し煙突工法はありです。

薪ストーブを設置するときは既築・新築どちらにしても設置してしまえば、簡単に移動させることはとても困難ですので、入念な打ち合わせが必要です。

コストの面でもどちらの工法を選ぶかで、総金額は異なってきます。
壁出し工法の場合と屋根抜き工法とでは使う煙突・部材が一部変わるからです。

その家、その間取りに合った最適な方法を時間をかけて決めるということが、薪ストーブ導入の際に最も必要な項目だと思います。
  

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